北前船の備忘録

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MANIJU...DISC ONEからのDance

 

MANIJU(初回限定ボックス盤)(DVD付)

MANIJU(初回限定ボックス盤)(DVD付)

 

 個人的なことですが、オリジナルアルバムとしては93年の「サークル」以来の約24年ぶりに佐野元春さんのCDを購入しました。

 

「MANIJU」

 

初回限定ボックス盤にはDISC ONEにAUDIO、DISC TWOにMUSIC VIDEOS、そしてDISC THREEには元春レイディオ・ショー特別盤の3枚の円盤に本当に分厚いブックレットとメンバー個々人のポストカードにアート的な貼物が1枚という豪華な中身です。

 

24年という月日は佐野元春さんもこの私にも平等に「与えられた」時間であるのは、私のお腹周りと元春さんのお顔の皺を見れば分かってしまいます。けれど変わらないものがあるとしたらば、幾つにも重なった意味合いがある詩と言葉を大事にするビート、そして理解度が相変わらず低い私の感性です。

 

実際に音を聞くまでは不安でした。新譜が出るのは知っていたし、先行的に音を聞ける状態でしたが、まっさらな状態でたっぷりFULLに聞いてみたかったのです。そして...こんなにループして聞くのは久しぶりだな。何年も解けない輪をニコニコしながら回していくことになりそうです。この再会に感謝したい。

 

1曲目の「白夜飛行」と10曲目の「夜間飛行」は対となる曲。「ダンス」という力強い言葉が印象的です。

「現実は見た目と違う」はビートに詩が乗せられて届けられた感がする。ギターが爆発へのカウントダウンに聞こえます。

「悟りの涙」「詩人を撃つな」「朽ちたスズラン」は繋がっていると思って聞いています。おしゃれで軽快な曲調とは真逆な苦痛と絶望と諦めが滲み出てます。

「蒼い鳥」は1分43秒の小品です。でも軽くなって飛んでいるような感覚になります。終わり方は風の音なのかUSSRのエンジン音なのか?

「純恋(すみれ)」はラブソング。そう、素直なラブソングです。そして英単語が一つも使われていない純日本語のラブソングです。

「マニジュ」は最後に用意された曲です。全てが解決されて問題のない世界に生きている…わけではない現実に、立ち向かって歩いていく者たちへの曲です。

 

購入直後に感じたことを連ねましたが、年齢や環境でいろいろと違う感じ方ができるでしょうね。これから残りのDISCも楽しもうと思います。