北前船の備忘録

音楽メインのブログです。LIVE、音源、ラジオの感想を忘れないように...。

爽 ワンマンライブ「Ring.」を観る

2017年9月3日 KRAPS HALL 19時30分START

の爽さん大勝負のLIVEを観に行ってきましたので感想なんぞを...

      f:id:northkitasa:20170909212615p:plain

STARTの20分前に会場に到着したのですが、すでに良い位置は人がいました。

ですので諦めて入り口近くに陣取りしました。

今日の会場は通常あるステージが取り払われて、フラットになっていました。ホール中心に演奏陣4人が向かい合う形で配置され、周辺をお客さんが囲む(本来あるステージ部分を除く)という未体験な空間でした。なお、体調等を考慮して左右の壁側には椅子席も若干数用意されてました。

 

セトリは以下のとおりです。

1 フラグメント

  重厚なプロローグという感じの曲でした。

  演者もオーディエンスもいろいろ意味で

  緊張感がありました。

2 13

  赤い照明とギターの唸りから

  今日はロックであることを認識しました。

3 セルフ

  爽さんが奥に配置されたピアノから

  演奏陣のいる中心部に移動して歌ってました。

MC

4 under my skin

  爽さんは観衆をくまなく見て、出席を確認してました。

5 Number

       この曲あたりからお客さんたちも体を動かしはじめてました。

6 City Light Jack

       バンドスタイルで聞きたかった曲のひとつ。

7 揺るぎない

  この曲程いろいろな編成で聞いた曲はないです。

  今日も期待通りで、

  ギターとドラムの泥沼の戦いが展開してました。

  ふと、思ったことがあって…

  いつかこの曲もセトリから外れる日が来るのだろうか。

  そのときはこの曲以上の魅力のある曲が

  いっぱいあるということなんでしょうね。

 

MC(私の達筆なメモから解読しました)

今日のステージの美術監修は爽さん

マッサージ屋さんから敷物をお借りしたとのことです。

コキさんはギターを3本持ってきていたのですが、1本調子悪いとのこと。

幡宮さんのLIVEで使用するノートのEnterキーは取れてしまっている。

(終演後確認したら本当になかった こんなこともできるのが

フロアスタイルです。)

三浦さんは中古屋さんから楽器の凄いのを買ったそうで、

プロフェッショナルというシールが貼ってあると報告がありました。

 

8 忘れないで

  「HAKU」の中でも好きな1曲。

  今回バンドスタイルでやることを聞いて

  是非ともこの曲をやってほしかったので満足。

9 箒星

  激しい前曲からあれだけの人が集まった

  KRAPS HALLが静寂に包まれ

  ピアノのイントロが始まりました。

  この日の一番の瞬間でした。

  あの瞬間、本当の星は見れないけど

  それぞれが心の中にある箒星

  見つめていたのだろうか。

10 董

  もっとアレンジを冒険するのかと思ってました。

11 こんな僕を壊すのが君ならいいのに

  新曲なので詩を十分にcatchできてないけど、

  ROCKな感じ。

12 faim

  バンドでないと大きなスケール感が出せないかも。

  なので、今日一番の収穫曲です。

  もう一度聴きたい。

13 歌が歌えなくなっても

  singer爽でした。

  弾き語りのイメージが強かったのですが、

  バンド映えする曲です。

 

AC1 37.2

  ピアノの音がまろやかでした。

  いろいろな場所でこの曲を聞いてきたけど、

  今日は円みを感じました。

AC2 カーテンコール

  そうですよね、この曲です。ラストを飾るのは。

 

ハンドマイクで歌う爽さんの姿が新鮮でした。前説から緊張を感じましたが、

始まればいつにも増して笑顔で良かった。

後方に陣取りしていると、どこかで見た顔がちらほら…

どこかのイベントのステージで見かけた若い衆でした。

彼らにもいい刺激になればと思いました。

 

ACを含めて15曲。

もちろん、もれてしまった曲があります。

(ホコロビとか、シュノーケルとか、雨上がりとか、、、)

でも次に期待してます。(笑)

 

終演後、物販でポスターを購入しようと思ってたら

売れ切れてました。やっちまった...

なので、直接、感想を伝えることはできなかったけど

 

如是我聞 

感想を残しておきます。

 

最後になりましたが、

団長さん、お写真ありがとうございました。

 

 

 

北前船風日本世界名作選(1)鼻

 

あまり本も読めなくなるのではないかと思い、

昔読んだものも含めて自分なりに

名作と思うものを記録していきたいと思います。

 

「鼻」(芥川龍之介)(1916年)

 

中学生の頃に希望購入で買ってみた新学社文庫。

¥300という値段(当然、消費税なし)は、他の出版社の

芥川ものも似たようなもの。

この1冊には「鼻」「芋粥」「杜子春」他8編が収録されて

いるのですが、「羅生門」「地獄変」「蜘蛛の糸」は入っていません。

今考えると何でこっちを購入したのか。

収録されていない3作品はどちらかというと

おどろおどろしいので苦手だったのかな。

さて、30年以上ぶりに読んだ「鼻」。

内容は見事に忘れていたので新鮮に読めました。

ネットで調べればいろいろな意見が出るのでしょうが、

本当に短くなるものなのかなぁ、鼻。

『人間の心には互いに矛盾した二つの感情がある。もちろん、誰でも他人の不幸に同情しない者はない。ところがその人がその不幸をどうにかして切り抜けることができると、、、』

私のどこかにもこのようなところがあるかもしれないと思いました。

あれ程苦しんでいたコンプレックスが解消したのだけど、却って居心地が悪くなり、また振り出しに戻って安心するという内容ですが自分の抱え持つコンプレックスの大きさによってこの作品の受け止め方はかわるでしょう。

 

私は老け顔なので中高の頃からよく言われてました。会社入ったときには部長みたいだといわれるぐらいでした。「老け」のことを言われると「あ~またかぁ」と思い、やり過ごしてました。外国のちょっと怖くてスレンダーな女王様が使っている鏡を見ても、日本製の洗面台の鏡を見ても本当のことしか映してくれません。それでも、同級生が妙に燥いだ声で「10代じゃ~ん」とか言って気使ってくれると非常に腹立たしくなったのを覚えてます。歳月が経つとそんなこともよりも気をつけなくてはいけないことが多くなり、いつのまにか本当に老けてました。

 

 

...なんかどっかで読んだ物語(はなし)だな。

 

 

 

 

Belle Époque ラッキーオールドサンを配信で

Twitterのタイムラインに
ひょっこり出てきた見知らぬグループ
リツイートした人の好みから
探りをいれた方がいいと思い
YouTubeで検索して音を聞きました


ラッキーオールドサン『さよならスカイライン』(Official Music Video)

 

懐かしい音に聞こえました
よその解説では70年代風とか
書かれてましたが
私は佐々木好さんの
「心のうちがわかればいいのに」が
頭によぎりました


もちろんソロシンガーとグループという
違いもありますし
陰と陽という感じ方の違いがあります
何となくメロディーとアレンジのバランス
とかが...

 

ナナさんの声は郷愁を誘うし
篠原さんのギターは出しゃばらず 
けれどしっかり自己主張している

 

すずらん通り』
このドラムの音が気に入りました
力みを感じさせないところが
歌の世界と合ってます
また ギターも歪ませているんだけれど
ぜんぜんうるさくない

 

Railway
ディーゼルの汽車に乗っているような感覚
線路はどこまでも続くよ
ふたりの声が
イメージを膨らませてくれる

 

こちらにも来てくれないだろうか

北の大地でも
ラッキーオールドサンの曲を
聞く人間がいるのですよ

 

Belle Époque

Belle Époque

 

 

Belle Epoque

Belle Epoque

 

 

 

サンヨンステージで爽さんを観る

2017年8月5日(土)に札幌駅前通りの南1条通からすすきの手前(ちょっと雑な説明になっちゃった)と南1条通の丸井前を会場とした第43回さっぽろ市民音楽祭が開催されました。

 

私はそのなかのサンヨンステージで、12時15分スタートの爽さんと13時15分からのLOVERSSOULさんを観戦しました。

サンヨンステージはモスの前というより

 

「茶」

 

のビルの前です(笑)

 

朝の早いうちは雨が降っていたのですが、リハをやっている頃はそんなことを感じさせない真夏の日差しでした。

時間的に爽さんたちに暑い日差しが降り注ぐので、爽さんも「黒鍵があっつい」と言ってましたし、サポートの三浦氏もペットボトルで首を冷やしてました。

 

 

最近のセトリを見ていると「AGAIN」の人気をすごく感じます。今の季節感、夏ということと開催期間中であることもあるけど、単純に元気になる曲ですから。それと「揺るぎない」のゆるぎなさ。

 

暑いとはいえ、開放的な空間で昼間に聞く爽さんも気持ちがいいもの。個人的なことですが、爽さんを初めて知ったのが去年の市民音楽祭。あれから1年以上経つのですね~。(感慨)

今日もお初の人がいたので是非、ショップや配信で音源を聞いて、9月3日の単独LIVEに繋げてほしいです。出会いって、ありそうなものでなかなか難しいものですから大切にしてほしいです。

 

 

 

 

 

  

MANIJU...DISC ONEからのDance

 

MANIJU(初回限定ボックス盤)(DVD付)

MANIJU(初回限定ボックス盤)(DVD付)

 

 個人的なことですが、オリジナルアルバムとしては93年の「サークル」以来の約24年ぶりに佐野元春さんのCDを購入しました。

 

「MANIJU」

 

初回限定ボックス盤にはDISC ONEにAUDIO、DISC TWOにMUSIC VIDEOS、そしてDISC THREEには元春レイディオ・ショー特別盤の3枚の円盤に本当に分厚いブックレットとメンバー個々人のポストカードにアート的な貼物が1枚という豪華な中身です。

 

24年という月日は佐野元春さんもこの私にも平等に「与えられた」時間であるのは、私のお腹周りと元春さんのお顔の皺を見れば分かってしまいます。けれど変わらないものがあるとしたらば、幾つにも重なった意味合いがある詩と言葉を大事にするビート、そして理解度が相変わらず低い私の感性です。

 

実際に音を聞くまでは不安でした。新譜が出るのは知っていたし、先行的に音を聞ける状態でしたが、まっさらな状態でたっぷりFULLに聞いてみたかったのです。そして...こんなにループして聞くのは久しぶりだな。何年も解けない輪をニコニコしながら回していくことになりそうです。この再会に感謝したい。

 

1曲目の「白夜飛行」と10曲目の「夜間飛行」は対となる曲。「ダンス」という力強い言葉が印象的です。

「現実は見た目と違う」はビートに詩が乗せられて届けられた感がする。ギターが爆発へのカウントダウンに聞こえます。

「悟りの涙」「詩人を撃つな」「朽ちたスズラン」は繋がっていると思って聞いています。おしゃれで軽快な曲調とは真逆な苦痛と絶望と諦めが滲み出てます。

「蒼い鳥」は1分43秒の小品です。でも軽くなって飛んでいるような感覚になります。終わり方は風の音なのかUSSRのエンジン音なのか?

「純恋(すみれ)」はラブソング。そう、素直なラブソングです。そして英単語が一つも使われていない純日本語のラブソングです。

「マニジュ」は最後に用意された曲です。全てが解決されて問題のない世界に生きている…わけではない現実に、立ち向かって歩いていく者たちへの曲です。

 

購入直後に感じたことを連ねましたが、年齢や環境でいろいろと違う感じ方ができるでしょうね。これから残りのDISCも楽しもうと思います。

 

 

2年連続出場のD.W.ニコルズ

暑かった...

最近の自分のブログにこればっかり書いてますが本当なので

 

 

去年に続いて札幌市北3条広場(簡単にいえば道庁赤れんが前にある道路挟んで存在するスペース)において HBCが主催の赤れんがプレミアムフェストにD.W.ニコルズが出場するということで2017年7月15日に行ってきました

 

 

実は昨年もあったこのフェストで初めてニコルズを生で観てすっかりお気に入りになりました もちろん6月に札幌であった単独LIVEも行ってます

 

 

ニコルズの前は矢井田瞳でした

TV生中継に引き続いてステージを盛り上げてました

びっしりの人の後ろで待機して

終演後に離れていく人を巧みに避けながらするすると前方へ 

展開の時間も「らいぶ」の時間です 

良き位置でリハを見学しました

 「みんな リハはいい?」とすっかりお客さんを喜ばせて一度下がってから

15時15分にSTARTです

 

 

「YAKITATE」で有名な「フランスパンのうた」や

最新のアルバムから「フォーエバー」等を披露 

「スマイル」の合唱は練習なしでもばっちりでした

 あらためて思ったのが D.W.ニコルズ

何も考えずに振りを入れて 喜んで 笑って クラップして はいりほーすることができる そう 全身で音楽を楽しむことができるバンドのひとつです

 

 

MCではドラムのあいさんについて...

羽田空港で人生初の金属探知され(ブラシとニッパで!)

飛行機の中では寝相が良くて通路に足が出て機内サービスが困ってたのをバラされていました

だんだんとあいさんのキャラが浮き彫りになってきました

 

 

このフェストに2年連続で出たのはD.W.ニコルズだけとのこと

「みんな 分かってるよね~」の言葉がなくても

来年も赤れんがを背にしたオーディエンスの清々しい顔を

D.W.ニコルズのメンバーにもHBCの関係各位にも見せたいなぁ

ちゃんと「もんすけ」のがちゃやったんだから...

 

f:id:northkitasa:20170717174739j:plain

 

 

 

Hello My Voice LIVE vol.1~FELiQROOM Yup'in 爽

札幌のHMV札幌ステラプレイス店とCOLONYの企画での女性ボーカル3アーティストのLIVEが日中に気温34℃まで上がった2017年7月14日(金)にありました。夕方も暑いままでしたがさすがにCOLONYの中は冷房が効いていたので助かりました。

f:id:northkitasa:20170715225628j:plain

FELiQROOMはボーカルとキーボードが女性、ギターとベースとドラムが男性の合わせて5人編成のバンド。この日の4曲目にキーボードの子が科白を言って始まった曲が印象に残りました。この曲以外になりますが、もっとキーボードの音とコーラスが前に出た曲を聞いてみたいです。

 

Yup'inは地元のFM局に番組を持っている人です。今年4月に出た道内限定CD「Take Me Away」を含む楽曲を椅子に座っていい感じに唄ってました。最初はギターの方とそののちヒューマンビートボックスの方を含めて3人の編成でした。Yup'inは去年、私が好きなライターの小娘さんが彼女の番組にゲスト出演したのを聞いて知りました。そして今日のセトリの中にYup'inと小娘さんの接点となった「Humanity」が聞けたので嬉しかった。

 

20時20分から始まった爽さんのステージはスタンディングでの演奏スタイルにサポートとしてドラムにいつもの三浦氏を迎えて二人での編成でした。衣装が爽さんのTwitterのプロフィールでお召しになっている(多分、、、違ったらごめんね!)もので素敵でした。

 

1 董

2 から、から

3 揺るぎない

4 City Lights Jack

5 青の中で

6 恋は雨上がりのように

7 AGAIN

AC 37.2

 

先述したとおり今日は三浦氏のドラムがありましたのでこれに「魔法の箱」を含めてのセトリ。個人的には「恋は雨上がりのように」が聞けたので感涙です。『久しぶりに』演って頂けたこの曲は弾き語りよりもサポートが入ったときに聞きたいなあと思ってましたから。最後の終わり方まで良かったです。

演奏時間はアッという間の40~50分程度でした。まだまだあの曲もこの曲もと気持ちの中でおねだり状態なのはある意味幸せなんでしょうね。

 

そして今日の三浦氏はサウンドチェック(?)も担当して大変お茶目でした。(笑)

 

爽さんのMCの中で初めての方、久しぶりの方、いつも来てくれている方に感謝の言葉を頂くのですが、今日も初めての方がいたようです。実は私が爽さんに出会ったのは1年前の市民音楽祭でした。次が滝野すずらん公園とフリーのイベントが続いて初めて

お金を出して観たのがBlueMoonというお店。当時は無知で取り置きという言葉も支払いの時にお目当てのアーティストを何で聞くのか知らなかった純真で無垢な時代でした。物販の時には避けるようにして帰ってました。(←俺は乙女化!)懐かしー。

話を戻すと、夜な夜なライブハウスに出かけるのは緊張する人もいると思います。それでも一歩踏み出すと昨日までの景色と違う世界があります。ただ逃げるわけではありませんがそれこそ『無理をせずに』です。LIVEで直接聞くともあればCDだったりYouTubeだったり個人個人の状態に合わせて『無理をせずに』気長な付き合いあいができることを彼女も望んでいると思います。

 

最後にこの企画のために動いてくれた人たちに感謝申し上げます。